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とびこえる教室|星野 俊樹
¥1,870
「ふつうって何だろう。」私はこれまで幾度となく、この言葉を心の中でつぶやいてきました。子どもの頃、スポーツが苦手で、女の子とおしゃべりをしたり、交換日記を書いたりするのが好きだった私。初恋の相手は男の子で、いわゆる「男子ノリ」にもなじめませんでした。そんな私に投げかけられたのは、「男の子ならふつうは〜」という言葉。大人になっても、「社会人の男ならふつうは〜」という声に息苦しさを感じます。 「ふつう」からこぼれ落ちる人たちの姿を見つめ、問いかけたいと思い、私は教師になりました。今では「ジェンダー」や「多様性」という言葉が広まったように見えますが、日本のジェンダーギャップは依然深刻です。学校でも、「異性愛が当たり前」「男らしさ・女らしさに従うべき」といった空気は根強く残っています。 本書では、「ふつう」とは何かを問い直しながら、子どもたちが自分らしく生きるために、教師として何ができるのかを考えていきます。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:264 判型:四六判
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合作zine『みんなでZINEつくーる 1号 わたしの小さなこだわり』
¥880
30人の書き手の皆さんと一緒につくった、合作zineです。 「わたしの小さなこだわり」というテーマで、それぞれにエッセイを書いていただきました。 生活も趣味も地域(遠くはアメリカから!)も異なる30人による、思い思いのエッセイがつまった、どこかなつかしい文集のような合作zineに仕上がりました。 本を書きたい人にも、つくってみたい人にも、 ぜひ読んでいただきたい一冊です。 ........ (( message )) こんにちは。「ZINE つくーる」主宰の牧野と申します。 「ZINE つくーる」は、本を書きたい人、つくってみたい人のための、本づくり代行サービスです。 活動をつづけるなかで「本を書いてはみたいけれど、1冊分を書くとなるとなかなか手をつけられない」という方が多いことに気がつき、それならば、みんなで合作本をつくってみればいいんじゃないかと考えました。そうしてできたのが、この本『みんなでZINE つくーる』です。 今号では、SNS での呼びかけに集まっていただいた30 人の書き手の皆さまに、「わたしの小さなこだわり」というテーマで原稿を書いていただきました。 巻末にそれぞれの自己紹介も掲載していますので、気になる書き手の方がいれば、ぜひ直接コンタクトしてみてください。 そして、もし「自分も書いてみたい」と思われたなら、次はぜひあなたにも書き手としてご参加いただけたらうれしいです。 (本書「はじめに」より) 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:80 判型:A6
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労働厨^-^♪
¥500
(著者BASEより引用) 1年間で170ヶ所の職場で働いた労働オタクが書くあたらしいカタチの労働エッセイ! 勢いで作りはじめましたが、筆が乗りすぎて12000字越えの作品です。 24歳の私が労働について書くなんて生意気かもしれないけど、そんなちいさな声をカタチにできるものが本だと思っています。 この本を読んで労働を考えるきっかけになってもらえたらちょ〜〜〜〜〜嬉しいです! 〈 Yoriメモ 〉 働くこと、新しいことに飛び込むことがちょっと楽しみになるであろう、面白くもちょっぴり背筋が伸びるrucoちゃんの労働エッセイです。
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ぼくが旅人になった日|TABIPPO
¥1,650
noteで話題沸騰となったお題企画「#旅とわたし」に投稿された4,000件以上の作品が、ついに書籍化! 人生を世の中のせいにできるのは、いつまでだろう? 冒険を奪われた時代に生まれて。世界一周をして見た戦争と平和。 異文化の洗礼。死に方さえ決して平等じゃない社会。 つながらないWi-Fi。崩れ落ちた偏見のかたまり。 日本人のたった23%しか知らない、世界をめぐる旅の本。 【編者累計30万部突破! 】 【4年ぶり! 待望の心震わされる旅エッセイ! 】 一人旅、世界一周、海外移住、ホームステイ、野宿、巡礼、帰国子女、 登山、カヌー下り、自転車旅、大陸横断、働きながら旅をする…… 。 この本は、あらゆる形で世界中を旅した、20人の旅のストーリーをまとめた一冊です。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:384 判型:四六判
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ヘイトをとめるレッスン|ホン・ソンス
¥2,420
韓国でヘイト問題の研究者として、また差別禁止法制定を目指す活動家として奔走するホン・ソンスの著作を完全日本語訳。 ヘイトスピーチとはなにか、男性へのヘイトスピーチは成り立つのかから、ヘイトからジェノサイドへ至る段階的特徴などを解説。「ヘイトスピーチの入門書にして、ヘイトをなくすための決定版」と言える一冊。 カバー挿画は、韓流ドラマ『ミョヌラギ』の原作者、ス・シンジさんによるイラストで、平易な文章とあいまって、高校生・大学生にも親しみやすくなっている。 ホン・ソンス 著 たな ともこ 翻訳 相 沙希子 翻訳 朴 鍾厚 監修 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:240 判型:A5変形
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母親になって後悔している|オルナ・ドーナト
¥1,045
もしも時間を巻き戻せたら、母になることを再び選びますか──? この問いに「ノー」と答えた23人の女性たち。そのインタビューから明らかになったのは、社会が暗黙のうちに強いる性別役割と同調圧力、そして封じられてきた母親の苦悩や不安だった。子どもを愛している。それでも、母ではない人生を願う。「存在しない」ものとされてきた思いを丁寧にすくいとり、各国で大反響を呼んだ一冊。 オルナ・ドーナト/著 、鹿田昌美/訳 〈 Yoriメモ 〉 「我が子が愛おしい」という気持ちと 「母親でいたくない」という気持ち。 どう聞いても両立しなさそうなこの気持ちは、 誰から自分自身からも受け入れてもらえない。 わたしも正直凄く、凄く悩みました。 そんな風に思っている人にぜひ手に取ってほしいです。 自分でもどうしていいか分からない、 タブーとされてきたこの気持ちに 居場所を作ってくれるはずです。 ページ数:400 判型:文庫判
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女らしさは誰のため?
¥1,012
正解を誰よりも早く選ぶ努力はやめませんか 「女らしさ」は損か得か。「女らしさ」は誰のために存在するのか。そもそも「世間が考える女らしさ」とは何か──生き方が多様化し、男女ともに「正解」や「ゴール」がない今、私たちはどのような道を選択すれば、心地よく生きられるのか。 コラムニストのジェーン・スーと脳科学者の中野信子が、女性のみならず男性もが知らず知らずのうちに組み込まれている「残酷なシステム」を詳らかにする。 「自分の欲望をなめるな。普段はひた隠しにしても、その炎が消えることはありません。隠せば隠すほど胸の奥でくすぶり、自由闊達に生きる人を恨めしく思い続ける燃料になってしまう」(ジェーン・スー) 「私たちは、迷い、間違える。正しい答えを選べない。何が正しいのかすらわからない。私たちは不完全である。しかし、こうした私たちの不完全性が、何かの意味を持つのだとしたら、どうだろうか」(中野信子) コロナ禍で可視化された男女の不都合な真実、2023年のアカデミー賞でわかった「分母(選ぶ者)が変われば結果も変わる」という事実ほか。 ◎敵と味方とルールを再検証する ◎恋愛と結婚、私たちの場合 ◎なぜ女は自信を持ちづらいのか?◎いつか結婚も出産もレジャーになる ◎ジャストフィットな生き方は自分で決める *2019年刊行の『女に生まれてモヤってる!』に最新状況を を加筆、再編集して新書化したものです。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:224 判型:新書判
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もしぼくもしぼくが鳥だったら パレスチナとガザのものがたり
¥1,980
いまでも なつかしくおぼえてる、 「ぼくたちの庭」「ぼくたちの家」 ある日突然、追い出された。 「あの人たち」が ぼくたちから 家をとりあげ、 遠い国から来た人たちに あげてしまった。 「どうして あの人たちが ぼくたちの ひろい土地に すんで、 ぼくたちは こんな せまい ばしょに すんでいるの?」 ――主人公の少年が やさしくやわらかく語る パレスチナとガザのものがたり 高校「歴史総合」教科書にも出てくる「ナクバ(大災厄)」 ―― 人々は「ふるさとから おいだされ とおいところで くらすことになった」(巻末解説より) ファーティマ・シャラフェッディーン[文] アマル [絵]、片桐早織 [訳]、鈴木啓之 [解説] 原書はアラビア語 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:24 判型:B5変形
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小学生おまもり手帖
¥1,980
小学生子育ての悩みを解決するバイブル! 環境がガラリと変わり、初めてだらけの小学生。体、心、ネットなどのお悩みに各ジャンルの専門家が寄りそい答える現代の子育て指南書です。母子手帳の次にいつもそばにおきたい、頼もしい「お守り」になる一冊。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:164 判型:A4
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はみだしの人類学 ともに生きる方法
¥737
「わたし」と「あなた」のつながりをとらえ直す そもそも人類学とは、どんな学問なのか。「わたし」を起点に考える「つながり方」とは何か? 「直線の生き方と曲線の生き方」「共感と共鳴のつながり」……。「違い」を乗りこえて生きやすくなるために。「人類学のきほん」をもとに編み出した、これからの時代にこそ必要な「知の技法」のすすめ。 松村 圭一郎 著 1975年、熊本県生まれ。京都大学総合人間学部卒。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や発援助、海外出稼ぎなどについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社、毎日出版文化賞特別賞)、『これからの大学』(春秋社)、共編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)がある。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:112 判型:A5
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ぼくのスパイス宇宙|矢萩 多聞
¥1,980
料理のまんなかには「寛容」がある―― 自然が与えてくれる風味と香りをとことん楽しむ、手のひらから宇宙へ広がるスパイス・エッセイ。クミンシード香るマンゴーでかきこむ飯の味、コリアンダーリーフの知られざる効用、納豆に入れるとおいしいスパイス、京都の自庭で育てるカレーリーフ……長くインドと日本を行き来する生活をしてきた装丁家が綴る、辛くも酸っぱい、ときには甘いスパイスの世界。 「食べることは、栄養を摂り、食欲を満たすだけではなく、いまの自分を知る手がかりになる。いつの日も、こだわりにとらわれず、その場その場で柔軟な「食」を受け入れ、咀嚼できる自分でありたい。 生活は「自ら選びとる」ことの連続だ。その実践と実験をここに記してみよう。手に負えないほど広すぎるスパイスの宇宙で、からだとこころに耳をすましながら、ジタバタと手足を動かすのだ他人からは溺れているようにしか見えないかもしれないが、泳いでいる本人はいたって真剣である」(はじめに より) ◇矢萩多聞(やはぎ・たもん) 画家・装丁家。1980年横浜生まれ。9歳から毎年インド、ネパールを旅する。中学1年から学校をやめ、ペン画を描きはじめる。95年から南インドと日本を半年ごとに往復しながら個展を開催。2002年から本づくりの仕事をはじめ、これまでに600冊を超える本をてがける。2012年から京都に移住。出版レーベルAmbooksを立ち上げ、本と本の周辺を愉快にする活動をくり広げている。著書に『本とはたらく』(河出書房新社)、『美しいってなんだろう?』(世界思想社)、『本の縁側』(春風社)など。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:320 判型:四六判
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部落フェミニズム
¥2,640
ないものとされてきた存在を可視化する、 部落女性9人による実践と思想。 婦人水平社100年の姉妹たちの歴史、レイシズムとしての部落差別、識字文集、聞き取り、自立生活運動、フェミニスト・カウンセリング、部落解放運動、在日朝鮮人運動、障害者運動、反差別運動、むらの「食」の記憶、地域・コミュニティ…… それぞれの経験を交差させながら掘り起こされる、生きのびるためのフェミニズム。 熊本理抄 編著、藤岡美恵子・宮前千雅子・福岡ともみ・石地かおる・のぴこ・瀬戸徐映里奈・坂東希・川﨑那恵 著 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:288 判型:四六判
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わたしの体におこること なんでもガールズトーク!
¥1,760
女の子たちへのエンパワーメントの本! 30代の著者が、小学校高学年ぐらいから抱えてきたもやもやした性に関する話題を全ページイラストで紹介。思春期の子どもたちの体や心に関する困りごとについて、「気になるよね」「わたしもこんなことに悩んだよ」と、まるで隣りでおしゃべりをするようにつづっていきます。 ネガティブな感情もかくすことなく紹介した本書は「自分の体について知ることは、人生をどうやって主体的に生きていくかということと密接に結びついている」と感じられる作品でもあります。 リアルに、具体的に、なまなましく、そしてときにおかしみのあるタッチで描かれたパワフルな1冊です。 イダ 作 かみやにじ 訳 高橋幸子 日本語版監修 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:142 判型:四六判
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小名浜ピープルズ|小松 理虔
¥2,530
「他者(矛盾)を自分の中に招き入れ住まわせて、儀礼抜きに、迂路を介さず、問い問われ、問い直し、倫理を探し求めている」 ― 柳 美里( 小説家) 「〈中途半端〉の一語に自分の靄(かすみ)が晴れ、見知らぬ人々の顔がくっきりと見えてくる」 ― 三宅 唱( 映画監督) 東日本大震災と原発事故から10年。魅力的な地元の人々と話し、綴った、災間を生きるすべての人へ捧ぐ渾身の初のエッセイ 東北にも関東にも、東北随一の漁業の町にも観光地にもなりきれない。東日本大震災と原発事故後、傷ついたまちで放射能に恐怖し、風評被害は受けたが直接的被害は少なかった、福島県いわき市小名浜。著者は、この地で生まれ育ち〈中途半端〉さに悶えながら地域活動をしてきた。当事者とは、復興とは、原発とは、ふるさととは――10年を経た「震災後」を、地元の人々はどう捉え暮らしてきたのか。魅力的な市井の人々の話を聞き、綴った、災害が絶えない世界に光を灯す、渾身の人物エッセイ。 小松理虔(こまつ・りけん)◉1979 年福島県いわき市小名浜まれ。法政大学文学部卒業後、福島テレビ報道部記者、かまぼこメーカー広報などを経て2015年独立。小名浜でオルタナティブスペース「UDOK.」を主宰しつつ様々な分野の企画や地域のプロジェクトに携わる。18年『新復興論』(ゲンロン)で大佛次郎賞受賞。著書に『地方を生きる』(ちくまプリマー新書)、『新地方論』(光文社新書)、『新復興論 増補版』(ゲンロン)。共著に『ただ、そこにいる人たち』(現代書館)、『常磐線中心主義 ジョーバンセントリズム)(河出書房新社)、『ローカルメディアの仕事術』(学芸出版社)。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:254 判型:四六判
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みんなの地球を守るには?
¥1,760
地球はこんなに傷ついてるけど、 今からだっておそくない! アート感覚で環境問題を学べるフランス児童書の日本語版。環境汚染や天然資源などの様々な問題をわかりやすく解説し、生活に役立つ行動をアドバイス。子供達が「世界」や「地球」を感じられ、グローバル思考に役立つ一冊です。 ●はじめに この本はもともとフランスの子どもたちに向けて書かれた本です。 国はちがっても、同じ“地球人”。環境問題は世界共通です。 ひとつの地球の中で「同じ問題」に直面していることを 感じてもらえたらうれしいです。 と同時に、フランスと日本で「こんなふうにちがうのか! 」 というところも、ぜひ楽しんでみてください。 日本でも役立つ本になるように、 フランスと日本で事情が大きくちがう部分については ところどころ内容を日本向けに変えたり、 本の最後に説明を足したりしています。 読みながら、「自分が今いる場所でできること」も 考えてみてくださいね。 この本では紹介されていないすごい工夫の種が、 きっとみなさんの中にかくれているはずですよ! 翻訳者・服部雄一郎 文:エリーズ・ルソー 絵:ロベール 訳:服部雄一郎 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:112 判型:B5
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くらしのアナキズム|松村圭一郎
¥1,980
SOLD OUT
国家は何のためにあるのか? ほんとうに必要なのか? 「国家なき社会」は絶望ではない。 希望と可能性を孕んでいる。 よりよく生きるきっかけとなる、〈問い〉と〈技法〉を人類学の視点からさぐる。 本書でとりあげる「人類学者によるアナキズム論」とは… ・国家がなくても無秩序にならない方法をとる ・常識だと思い込んでいることを、本当にそうなのか? と問い直す ・身の回りの問題を自分たちで解決するには何が必要かを考える アナキズム=無政府主義という捉え方を覆す、画期的論考! 〈Yoriメモ〉 更新中… ページ数 240 判型 四六判
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親子の手帖|鳥羽和久
¥1,540
増補にあたり村井理子さんの解説と新項目を追加収録。 全体の改訂も行った待望のリニューアル版。 親と子の幸せの探し方 現代のたよりない親子たちが、幸せを見つけるための教科書。 福岡市のランドマーク、大濠公園近くにある現代の寺子屋。いつもキャンセル待ちが続く教室には150人以上の子どもたちが通っています。全県1位の模試成績をとる生徒を毎年のように輩出するれっきとした学習塾なのに、1階のイベントスペースでは、ディープなゲストたち(2017年には東浩紀、石川直樹、坂口恭平、寺尾紗穂、中島義道ら)が、夜な夜なトークを繰り広げています。 『親子の手帖』で描かれているのは現代の親子のリアルな姿。寺子屋の中心人物である著者は、内容について「すべてフィクション」と語りますが、そこには、身を粉にして一心に親と子に寄り添ってきた人にしか書けない、親子の真実が切々と綴られています。だから、読む人が子育て中の親の場合には、この本と向き合うために少しの覚悟が必要でしょう。なぜなら親の現実をえぐる内容が続きますから。でも、それは決して親を責めるために書かれたのではなく、子どもの幸福のために、さらに、かつて子どもだった、いま毎日を懸命に生きる親のために書かれたもので、著者の徹底した(上目線でない)横目線からは、親と子への深い愛情が感じられます。話題は子育てにとどまらず、現代のさまざまな課題(たとえば障害者問題など)にアプローチしていますので、親ではない大人にもおすすめいたします。 〈Yoriメモ〉 更新中… 判型 四六判 ページ数 224ページ
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年収90万円でハッピーライフ|大原扁理
¥814
SOLD OUT
社会的成功に乗り遅れまくっても、待ってるのは楽しすぎる毎日かもしれない。世界一周の旅をしたり、隠居生活をしたり…。きっかけは、社会が求めるフツーの暮らしへの違和感だった。そしてフツーから脱した今、衣食住のノウハウ(日々の献立、部屋の選び方、お金、心身のこと)、人生観まで。文庫のための増補あり。今より少し楽に生きるためのカンペ。 〈Yoriメモ〉 Yoriで度々登場している大原さんの本。 特別豪華な生活はありませんが、社会が提示する生活水準に囚われず、自分の気持ちに素直になって肩の力を抜いて生きる姿に、きっと羨ましくなっちゃいます。 全てではなくとも、この中からひとつでも自分に合った方法が見つかれば、とっても良い習慣になってくれそうな気がします。 ページ数:256 判型:文庫判
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共有地をつくる わたしの「実践私有批判」|平川 克美
¥1,980
SOLD OUT
私有財産なしで、機嫌よく生きてゆく 銭湯、食堂、喫茶店、縁側…… 誰のものでもあり、誰のものでもなく。 『小商い』の終着点を描いた私小説的評論 ミシマ社創業15周年記念企画 『小商いのすすめ』から十年。 消費資本主義がいよいよ行き詰まる中、 「小商いの哲学」を実践するすべての人に贈る。 この社会を安定的に持続させてゆくためには、社会の片隅にでもいいから、社会的共有資本としての共有地、誰のものでもないが、誰もが立ち入り耕すことのできる共有地があると、わたしたちの生活はずいぶん風通しの良いものになるのではないか――本文より 〈Yoriメモ〉 働き方よりも少し大きな話にはなりますが、私たちが何気なく生きている社会のシステム、資本主義社会について考えるきっかけをもらえます。自分達が知らず知らず失っているものや、世の中への違和感を見直すことができる一冊です。
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ちゃぶ台9 特集:書店、再び共有地
¥1,980
SOLD OUT
特集:書店、再び共有地 現代に生きる「共有地」たりうる本屋さんを渾身取材!! 〈Seesaw Books/ブックカフェ「フルハウス」/栞日/Antenna Books & Cafe ココシバ/ポルベニールブックストア/ブックハウスひびうた/毎日食堂 MAINICHI STORE/ウィー東城店/汽水空港/うなぎBOOKS 旧塚本邸〉 ◎特集対談 平川克美×辻山良雄 「小商いをはじめたら、共有地ができてしまった———喫茶店店主と書店店主が語る」 *特集に寄せて 社会を安定的に持続させてゆくためには、社会の片隅にでもいいから、社会的共有資本としての共有地、誰のものでもないが、誰もが立ち入り耕すことのできる共有地があると、わたしたちの生活はずいぶん風通しの良いものになるのではないか――平川克美『共有地をつくる』 この一文のあと平川さんは、「国家のものでもないし、『私』のものでもない」、「自分一人で生きてゆくのではなく、かといって誰かにもたれかかって生きているわけでもない場所」と共有地を定義づけます。たとえば、喫茶店、銭湯、居酒屋、縁側など。 これを読んだときすぐに、間違いなく書店もそうだ、と直感しました。なぜなら、私たち(ミシマ社)は書店さんと日々、直取引をおこなうなかで、書店という場が読者、のみならず地域の人たちにとってどんどん「共有地化」しているのを感じていたからです。 いえ、なにも急に起こった現象ではありません。むしろ逆で、かつてはほとんどすべての書店がそうだった。そして、一部はそうでなくなっていた。が、いま再び共有地となっている本屋さんが次々と現れている。同時にその姿はかつてと同じではない。つまり、強すぎる地縁や共同体意識などから解放されてある。 かつてあった、ということは今もできるという裏返し。 かつて、と違うかたちなのは、現代社会が希求するかたちへ変形したということ。 現代の共有地はこうしたふたつの希望を抱えて現出してきつつあるのではないでしょうか。 本特集では、現代に生きる共有地たりうる本屋さんを、普段よりお付き合いさせていただいているミシマ社の営業メンバーたちが取材しました。 ――本誌編集長 三島邦弘 〈Yoriメモ〉 ただの場所やビジネスじゃない「共有地」を、それぞれの言葉や理念を持って取り組まれている人たちの熱が直に伝わってくる特集です。何かを始めたい人や既に始めている方は絶対に見てほしい… そして純粋に本屋紹介やエッセイ等もめちゃくちゃ楽しめる上にボリュームが凄くて胸が熱くなりました。 ページ数:208 判型:四六判変形
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13坪の本屋の奇跡|木村 元彦
¥1,870
SOLD OUT
いま「町の本屋」が消えていっている。 本が売れないから、というのは理由のひとつでしかない。 そこには、「売りたい本が来ないから」という理由がある。「いらない本が送りつけられるから」という理由もある。 どういうことだろうかーー 創業70周年を迎えた大阪・谷六のわずか13坪の本屋「隆祥館書店」からいまの出版業界はどう見えるのか? ジャーナリスト木村元彦が、町の本屋の「闘い」を丹念に描きだす。 《Yoriメモ》 皆さんは街の本屋さんには行きますか? 毎年本屋が減っていると嘆かれていますが、それを止めるために、街の本屋さんが皆さんの知らない水面下で闘っています。自分の家の近くにある本屋さん、昔お世話になった本屋さん、そして今自分の本棚にある本との出会いに感謝したくなる一冊です。私もとても尊敬しています。 ページ数:200 判型:A5変形
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ぼそぼそ声のフェミニズム|栗田隆子
¥1,980
SOLD OUT
就活・婚活、非正規雇用、貧困、ハラスメント、#MeToo…… 現在の社会が見ないようにしてきた問題を、さらには、それと闘うはずのフェミニズム理論や社会運動からすらこぼれ落ちてきたものを拾い集めて、つぶやき続ける――〈私〉が、そして〈あなた〉が「なかったこと」にされないために。 「弱さ」と共にある、これからのフェミニズムのかたち。 《Yoriメモ》 厄介者に見られるのが嫌で、学んでしまえば、自分の生きてきた中で積み重なったモヤモヤや問題の輪郭がはっきりして、それを解決しようと奮闘する。その際に面倒なやつだと言う顔をした人が現れる。私はそれがずっと怖かったように思います。 それでも私たちはフェミニズムについて知らなければならないし、「女だから」とか「女のくせに」を直線的に言われずとも感じてきた違和感の正体をそのままにしてはいけない。自分を大切にする気持ちを今ひとつ心に感じて欲しいです。今たくさんの本が出ていますが、かなり手に取りやすい内容を拾ってくれている一冊です。 ページ数:224 判型:四六判
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ひとり暮しの戦後史|塩沢美代子・島田とみ子
¥902
戦争に夫と家族を奪われ,一人で生きることを余儀なくされた女性たち.生活苦に追われ,生きる権利をおびやかされながらも,戦後三十年を生き抜いてきた様々な生活史を伝える.日本社会の制度や慣習が,女性の自立を阻む現実.彼女たちの生の声をもとに,その苦闘の軌跡をたどっていく. 《Yoriメモ》 こちらの本は1975年に刊行された書籍であり、戦争の影響により独り身を余儀なくされた人たちが老いが進むにつれて大きくなる課題を取り上げています。 一見今はもう関係ないように見える話ですが、ただの昔話や苦労話とは違い、戦後と変わらない生きにくさ、女性差別が未だに解決していないことが分かります。 ページ数:226 判型:新書判
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思いがけず利他|中島岳志
¥1,760
SOLD OUT
It’s automatic!? 誰かのためになる瞬間は、いつも偶然に、未来からやってくる。 東京工業大学で「利他プロジェクト」を立ち上げ、『利他とは何か』『料理と利他』などで刺激的な議論を展開する筆者、待望の単著! 今、「他者と共にあること」を問うすべての人へ。 自己責任論も、「共感」一辺倒も、さようなら。 * 偽善、負債、支配、利己性……。利他的になることは、そう簡単ではありません。 しかし、自己責任論が蔓延し、人間を生産性によって価値づける社会を打破する契機が、「利他」には含まれていることも確かです。——「はじめに」より 本書は、「利他」の困難と可能性を考える。手がかりとなるのは、居心地の悪いケアの場面、古典落語の不可解な筋書き、「証明できない」数学者の直観、「自然に沿う」職人仕事の境地、九鬼周造が追求した「私は私ではなかったかもしれない」という偶然性の哲学……など。 「利他の主体はどこまでも、受け手の側にあるということです。この意味において、私たちは利他的なことを行うことができません」 「利他的になるためは、器のような存在になり、与格的主体を取り戻すことが必要」 ——本文より 意思や利害計算や合理性の「そと」で、私を動かし、喜びを循環させ、人と人とをつなぐものとは? 《Yoriメモ》 今まで生きてきた中で、「利他」という言葉に焦点を当ててじっくり物事を考えたことはありませんでしたが、 今回この本を読んで、「利他」というテーマがこんなにも人間らしさや、他人との繋がり方を問う材料になり得るということに、がっちり心を掴まれてしまいました。 読んでいると、ひとつひとつ頭の中のピースを埋めていってくれるような感覚になり、ページを捲る手が止まりませんでした。すごく面白かったです。 ページ数:184 判型:四六判並製形
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