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さびしさについて|植本一子 滝口悠生
¥902
ひとりだから、できること ひとりをおそれる写真家と、 子どもが生まれた小説家による 10往復の手紙のやりとり。 「折々のことば」にも取り上げられた自主制作本を文庫化。 母のこと、子どものこと、文章を書くこと、社会のこと、戦争のこと、過ぎ去った日々のこと。近所に住む写真家と小説家が、ときに応答しながら、親密な手紙を交わす。気持ちよい正直さと、心地よい逡巡にあふれるやりとりが、いつしか読者の記憶を掘り起こしていく。完売した自主制作本に、あらたな2往復のやりとりを加える。 自主制作版解説 武田砂鉄 文庫版解説 O JUN 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:256 判型:文庫判
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群青のハイウェイをゆけ|きくち
¥1,980
ときに身軽な散歩のようで、ときに切実な祈りのような、週末の旅の記録。 「うらやましい感受性と文才」「すぐれた短編小説のよう」 ブログで絶賛コメント殺到!! 謎のはてなブロガーきくち、待望の初書籍です。 2010年代から現在まで、青年期と共にあった短い旅の記録をまとめた短編集。旅行記19編とエッセイ6編を収録しています。 巻末にはカラーの写真ページも。さらに、本に登場する場所をまとめたマップ(Googleマップ)もご覧いただけます。 ///以下、本文より/// 真鶴は、駅から海まで緩やかな下り坂が続いている。小さな港があり、美味しい鮮魚が居酒屋で楽しめる。適度な間隔で家並みが続き、夜になればぽつりぽつりと街灯がともり、港も暖色の明かりがこぼれている。波止場に腰かけて酒を飲もうものなら、それはもうとても素晴らしいことのように思えるのだ。(神奈川県・真鶴町) <著者プロフィール> 1991年生まれ。埼玉県在住の会社員。2016年よりブログ『今夜はいやほい』で、夜中にこっそり出かけたりひそひそ酒を飲んだりした遊びの記録を綴る。「ほぼ日通信WEEKLY」「SUUMOタウン」などさまざまなメディアでエッセイを執筆。 X(Twitter):@zebra_stripe_ ブログ「今夜はいやほい」:https://kikuchidesu.hatenablog.com/ 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:272 判型:四六判
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小さい午餐|小山田浩子
¥2,000
広島在住の芥川賞作家・小山田浩子の初めての食エッセイ集。 自宅で小説を書いている小山田さんが外でお昼を食べるという小さい冒険、非日常について書いたエッセイです。 “誰だってお昼を食べるし、その場所は自由に決めていい” 見たこと感じたことを書いていくうちにどんどん虚実が混ざって、 エッセイでありながら私小説でもあり、でも、確かに体感したこと。 “誰もがハッピーなアワーを過ごす権利がある、 それを忘れないようにする。 ちょっと酔っている、でもまだ普通に歩ける。” “暗くなったり考えこんだり泣けたり、調子に乗って失敗したりもする 日々ですが、お昼ご飯がある程度おいしく楽しく食べられたらありがたい、 大丈夫だ、と感じます。どこで生まれても、暮らしていても、誰もが食べたい ようにお昼ご飯を食べられる世界であるよう、強く願っています。” 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:272 判型:四六判
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なめらかな人|百瀬 文
¥1,650
たとえこの地球に散り散りに住むことになったとしても家族でいられるように、わたしたちは将来の約束をしない-ー群像の好評連載がついに単行本化。新進気鋭の美術家による清冽なエッセイ。 「実際のところ別に名前自体はどうでもいいとは思うが、必ずしも恋愛にもとづかない関係をときどき家族と名乗ることができたりする社会になったらいいのにな、とは心から思う。 けれど、わたしの中にある「家族」への固執は、おそらくもっと身勝手で、ままならない何かに紐づいている。自分の心と体が誰にも支配されることのない家を、安心して帰れることが約束された家を、わたしはこの手で作り直したかったのだと思う」(本文より) 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:256 判型:四六判
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犬たちの詩|のい(noigashira)
¥1,540
犬と生きる喜びと愛を、これでもかというくらい詰め込みました 楽しい、嬉しい、可愛い、悲しい、切ない…犬がくれるものは全て愛おしい。 「笑顔で散歩してる犬、何? こっちが嬉しくなっちゃうよ」 「君の鼓動に耳すまし そんなに早く動くなと思う」 「抱っこされし犬の 満足げな顔ときたら」 「いま思いつきで海に行こうって言ってもさ きみはついてきてくれるんだろうね」 温かみのあるイラスト×犬への愛が爆発した詩を90作品以上収録。全ページフルカラー、新作多数。のいさんと暮らす白い犬・福さんへの思いを描く絵本ページも用意。「全犬よ幸せであれ」そう願わずにはいられないほど、犬がますます愛おしくなる一冊。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:120 判型:B6
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いのちの車窓から2|星野源
¥1,540
星野源の大人気エッセイ集『いのちの車窓から』第2巻、 いよいよ刊行! 雑誌『ダ・ヴィンチ』2014年12月号よりスタートした星野源のエッセイ連載「いのちの車窓から」。 その連載をまとめた『いのちの車窓から』は、累計発行部数48万部突破(電子書籍含む)の大ヒットを記録。 約7年半ぶりとなる待望の第2巻を、9月30日に刊行! 2017年から2023年までの連載原稿(不定期連載※一部連載原稿未収録、改稿あり)に、4篇の書き下ろしを加えた計27篇を収録。 「芸能界のど真ん中で、好きな音楽を自由に作ることができるなんて、嬉しく、楽しくない訳がない。」 第1巻が刊行された2017年、星野源は『逃げるは恥だが役に立つ』『恋』の大ヒットで大注目を浴びた。 関係者が呆気にとられるほどの大反響を受け、自分を取り巻く環境が変わっていく……星野源はその渦中にいた。 「嬉しいことばかりだった。」 しかしその反面、 「昨年の2017年から、私はおかしくなっていった。」 「仕事では楽しく笑顔でいられていても、家に帰ってひとりになると無気力になり、気が付けば虚無感と頭を抱え、何をしても悲しいなとしか感じず、ぼんやり虚空を見つめる様になった。」 ――(本書「POP VIRUS」より引用) 笑顔の裏で抱えていた虚無感、コロナ禍下での毎日、進化する音楽制作、大切な人との別れ、出会いと未来、愛おしい生活について。 約7年半にわたる星野源の日々と創作、周囲の人々。その思考と「心の内側」を真っ直ぐに綴ったエッセイ集。 「日頃伝えきれない感触が、エッセイでは書けるような気がします。この本には7年間に起きた出来事や出会った人、その時々の自分の心の感触が記録されています。個人的にですが、単行本用に書き下ろした4つの新作が好きなので、ぜひ手に取って読んでいただけたら嬉しいです。星野 源」 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:256 判型:四六判
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とつこ|かときちどんぐりちゃん作品集
¥1,980
もう一度 会いたい あなたに あの日の わたしたちに 一緒に過ごした思い出、伝えられなかった言葉、大切な人との別れ……こころに空いた隙間を温める、陽だまりのような六つの絵ものがたり。 2025年6月6日、SNSを主な舞台として作品を発表している盛岡在住の〈かときちどんぐりちゃん〉のはじめての作品集『とつこ』が発売になりました。 これまで発表されている作品は、ひとりの作者が描いたとは思えないほど多種多様ですが、この作品集には地元岩手県の各地を舞台に描かれた物語をセレクトし、「とつこ」「カメヤ」「ムシデン」「オガミの三姉妹」「ほっつ」「媼と鴉」の6編の絵ものがたりを収録しました。 それぞれの場所で、それぞれの境遇を生きる人たちの姿と、彼らに訪れた小さな奇跡。 ぜひお読みください。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:208 判型:A5変形判
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もしもし、こちらは夜です|宮田ナノ
¥1,540
ときに優しく、ときには怖く、昼とは違った顔を見せる夜の不思議な魅力や夜がもたらしてくれたさまざまなエピソードを描くコミックエッセイ。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:144 判型:A5
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犬ではないと言われた犬|向坂くじら
¥1,760
初小説『いなくなくならなくならないで』が、第171回芥川賞候補作品に。 今もっとも注目を集める詩人の、「言葉」をめぐるエッセイ集。 【著者略歴】 向坂くじら(さきさか・くじら) 詩人。1994年名古屋生まれ。「国語教室ことぱ舎」(埼玉県桶川市)代表。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」朗読担当。著書に詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ集『夫婦間における愛の適温』、小説『いなくなくならなくならないで』ほか共著など。慶應義塾大学文学部卒。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:216 判型:四六判
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世界に放りこまれた|安達茉莉子
¥1,430
「歩きながら、電車の中で、道端で、湧き上がる言葉を拾い上げた。何もかもが変わっていくような予感だけがあったが、現実的にはまだその前夜といったところで、身動きが取れないまま予感を感じ続けるような、もどかしい時間を過ごしていた。新しい世界はすぐそこにあり、放りこまれてみたい。とことん無防備になってみたい、というじりじりした気持ちは、そのまま言葉に転写されていった。」 言葉と絵による作品発表を続けている作家・文筆家の安達茉莉子が言葉だけで綴った初めての詩集。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:64 判型:B6変形
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音を立ててゆで卵を割れなかった|生湯葉シホ
¥1,870
気弱で、繊細で、もがいていた。 「食べられなかったもの」で振り返るエッセイ集 様々なウェブ媒体を中心にライティング、取材で実績のある⽣湯葉シホさん。幼少期から20代までにかけて不安でたまらなかった自己の内面を「⾷べられなかったもの」の記憶とともにふり返る、初の単著となるエッセイ集。繊細な心の機微を捉え、共感を呼ぶ30篇です。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:168 判型:四六判
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ドロップぽろぽろ|中前結花
¥1,430
SOLD OUT
初の単著『好きよ、トウモロコシ。』以来の書籍化。 初の私家版エッセイ集です。 過去の作品に大胆に加筆し仕上げたもの5編と、書き下ろし6編を収録。 「ぽろぽろこぼした涙の記憶」をテーマにしていますが、 ちっとも悲しい本ではありません。 大真面目だけど、ちょっとおかしく、ちょっと切ない。 大人のあなたにこそ読んでほしい1冊です。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:187 判型:B6判
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湯気を食べる|くどうれいん
¥1,760
最注目の著者による「自炊」エッセイ集 幅広い分野で活躍する注目の作家・くどうれいんによる「食べること」にまつわるエッセイ集。「オレンジページ」の人気連載と河北新報での東北エッセイ連載に書き下ろしを多数加えた、心にひびく48編。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:212 判型:四六判
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おめでたい人|寺井奈緒美
¥2,090
歌人・土人形作家・エッセイストとして大注目の著者が「おめでたい」をテーマに書き下ろした最新エッセイ集。ささやかでちょっと間抜けな暮らしをことほぐエッセイ&短歌28篇! ああ、私はパーティーピープルになれるような明るい人間ではありません。 でも、おめでたい人になりたい。 どうか、おめでたく生きる力をください。(「おめでたい人」より) 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:212 判型:四六判
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メルカリで知らん子の絵を買う|藤原麻里菜
¥1,870
無駄づくりで人気の著者による脱力エッセイ 「私は人よりもたくさん余計なことをして生きていこうと思う」 ユニークな無駄発明で人気の著者による脱力系エッセイ集。 じっと天井を見つめ続けてみたり、幼児にまじって砂場で遊んでみたり、まだ名前のついていない行動を探してからだを動かしてみたり、着色料を溶いた水を飲んでみたり……。 じわじわとこみ上げる笑いとともに読み進めると、「余計なこと」を求める著者の心のやわらかい部分が見えてくる。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:208 判型:四六判
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好きよ、トウモロコシ|中前結花
¥1,650
「読み終えてタイトルの意味がわかった瞬間に涙」「なつかしい記憶がよみがえる」 SNSで大反響! 書店員からも熱い推薦コメントが続々。 心の機微やノスタルジーを繊細に描く文章に定評があり、Webメディアを中心に人気を集めるエッセイスト 中前結花の初エッセイ集です。 書き下ろしを含む全14編を収録。装画、挿絵は、イラストレーターの北村人。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:154 判型:B6判
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ひらめちゃん|ひらいめぐみ
¥1,980
暮らしレーベル第8弾。 大丈夫ではない。大丈夫ではないけれど、生きている。 『転職ばっかりうまくなる』著者が綴る、笑えて泣ける子ども時代(平成)の日々。 真冬につめたい便座に座るときほど緊張する瞬間はない。注射を刺されるときのように身を縮ませ、くるぞくるぞと思いながら慎重にしゃがむ。おしりに張り巡らされた神経たちが、警戒のアラームを全身へ伝達。警戒態勢。しかし、どのくらい冷たいかは、座ってみないとわからない。いよいよおしりの半円の表面が便座にくっつく。 あ〜〜〜〜! 【著者略歴】 ひらいめぐみ 1992年生まれ、茨城県阿見町出身。7歳の頃からたまご(の上についている賞味期限の)シールを集めている。2023年12月に『転職ばっかりうまくなる』(百万年書房)を刊行。 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:208 判型:四六判
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ひとまず上出来|ジェーン・スー
¥770
生きることって永遠の微調整! ベストじゃなくても、ひとまず上出来ならOK! 令和を生きるネオ中年の私たちにジャストサイズな、元気が湧き出るエッセイ集。文庫版ボーナストラックもあるよ! いいことも悪いことにも、私たちは慣れてしまうし、忘れてしまう。人間の順応性の高さに簡単します。だからこそ。ちょっとベターを目指したくはある。 ベストじゃなくても、ひとまず上出来。そうやってこれからも生きていきたいと思います。(文庫版あとがきより) 〈 Yoriメモ 〉 更新中… ページ数:256 判型:文庫判
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かえるはかえる パイプの中のかえる2|小山田浩子
¥1,980
「目の前のひとつひとつを信じて書いていけば小説になる」 twililight web magazineでの2023年4月~9月の連載に、書き下ろし2本をくわえた、芥川賞作家・小山田浩子による第2エッセイ集。 「いまの普通はすぐ普通ではなくなるし私の普通と他の人の普通も全然違うしお互いの普通でなさもものすごく食い違う、でも私たちはそのことをいちいち口に出し確かめ合ったりしないで日々過ごしていて、だからこうして自分の普通や普通でなさを書き留めておく機会は本当にありがたかった。」 〈Yoriメモ〉 更新中… ページ数 120 判型 188mm × 127mm
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ころがるいきもの|きら
¥1,500
友達のほにと暮らしています。 日記屋月日のワークショップに参加して書いた2023年2月〜4月の日記と、数日間の記録です。 生活が上手くなく、床に転がりながらも生き延びていた頃の日々を綴っています。マッチングアプリで友達をつくったり、ピクニックをしたり、ウィメンズマーチや選挙に行ったりしています。 _______________________ 2月11日(土) 珍しく友達が先に起き上がる朝。お腹が空きすぎてとっくに目は覚めていたけれど、3時間くらいそのまま布団の上にいたらしい。二人ともチョコ系のパンを食べて、足りなくて追加でスープを飲んで、日暮里へ。わたしはブラウスに合わせるつけ襟を作りたくてレースを、友達は還暦を迎えたお母さんに贈るぬいぐるみ用の布を繊維街で買う。他にも直感的に良いなと思えたものや、なんとなく役立つだろうと思ったものも買った。夢中になって店を回ってたらいい時間になり、展示へ向かう。『クィアな地平線』というタイトルのグループ展。キュンチョメの映像作品『声枯れるまで』は、トランスジェンダーやクィア当事者へ名前を変えた経緯を聞き、自分で新しくつけた名前を一緒に声枯れるまで叫ぶというものだった。私は下の名前に〝 子 〟が付くのがなんだか少し古臭く、女の子に付ける名前という感じがしてあまり気に入っていない。中学の時、クラスの女の子が「名前に〝 子 〟が入るのダサくない?」とこちらに聞こえる声量で言っていた記憶が蘇る。その子に最近子供が産まれた。名前に〝 子〟は入ってなかった。 〈Yoriメモ〉 更新中… ページ数 150 判型 B6
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ぼのぼの48|いがらしみきお
¥990
「鳥羽水族館」のラッコのアイドル メイちゃん&キラちゃんが漫画に登場します! 「メイちゃんとキラちゃんのこと」 「ボクだけの時間の巻」 「突然どこかが痛くなるの巻」 「歩いてくるヒツジの巻」 4作品収録! 〈Yoriメモ〉 愛おしくもどこかいつも深いようなトンチンカンなような、ぼのぼのに癒されます。 日本に住むラッコさんには長生きしてほしいですね。 判型 A5
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アラフォーまきこのごゆるり家事|柿ノ種まきこ
¥1,210
ズボラさん必見!マネしたくなる家事の裏技&子育て術が共感を呼ぶ 結婚、出産、育児…。いろいろあるけど、毎日が楽しくて愛おしい! アラフォーまきこが日常を通して感じる、何気ない喜びや驚き、発見をお届け。 ウォーカープラスの人気連載に多数の描き下ろしを加えて書籍化。 優しい気持ちになれるコミックエッセイの誕生です。 番外編として著者がSNSで注目を集めるきっかけとなった「アラサーが恋をした話」のリメイク版も収録! 〈Yoriメモ〉 ズボラでも小さな工夫で本人の生活が良くなれば、それはもう大成功だなあと思わせてくれるまきこさんの暮らし。出産育児エピも共感すぎました… ページ数 160 判型 A5
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今日の人生3 いつもの場所で|益田ミリ
¥1,760
大人気シリーズ、待望の第3弾、刊行決定!!! 人生には、何もしなくて いい時がある。 ぼんやりしないほうが もったいない。 私たちが日々生きていることの証しが詰まった、宝箱のような一冊。 ◎盛岡旅2022 冬、小説「念のため」、楽しい仕掛けもあり! 「みんなのミシマガジン」の連載「今日の人生」より、2020年10月から2024年1月までの「今日」を収録。 〈Yoriメモ〉 益田ミリ節炸裂してます。いつもミリさんの本を開いて適度なセルフラブマインドを浴びると、本当にいい気持ちになれるなあと感じています。 ページ数 240 判型 四六判
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1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい|小沼理
¥1,980
日記を書くことは、日本で生きているゲイ男性の1人としての「アクティヴィズム」でもあった‒‒ 新型コロナウイルス、東京オリンピック、元首相銃撃事件。著しい社会変化があった3度の夏、それでも生活は続いていく。 迷い、怒り、喜び、苦しみ、考え、先へ向かう、注目のフリーランスライターによる3年間の日記。 私はエラー。この感覚は今も続く。「自分がかかわると事態は必ず悪い方へ進む」というイメージも、やっぱり消えない。でも、それで構わない。身につけてきた生き抜く術に愛着をもっているから、人生をやり直したいとは思わない。そう思えるところまではたどり着いた。今は社会の構造や風潮に問題があると知っていて、変えていきたいと思う。個人的な実感から構造を問う文学や映画、音楽の存在に励まされている。ひどいニュースを見るたび、いい加減にしてくれ、と怒りたくなる。その力で、先へ向かおうとすることはできる。足取りに自信がなくても、進みたい方向ははっきりわかっている。(本文より) 〈Yoriメモ〉 何気無い一文に感じ取れる著者の人柄。どんなことに関心があるのか、どんなことを大切にしているのか。1人の人の生活の記録を通して、人は一面ではなく、多面的な存在なんだなと改めて実感しました。 ひとつの事柄や肩書きでその人を表すことは不可能ではあるけれど、その多面性を伝え切るのが難しい今の世の中。 たくさんの言動が切り取られ、そこだけで判断されることが増えました。 それでも日記の中は自由です。自分が認める限り、どんな自分も自分でいられる、肯定も否定もない世界です。 自分の中にある色んな一面を記録しておける、心のシェルターだと思います。 あの時自分はどうだったかなあと振り返るきっかけにもなる一冊なので、自分ごとにも落とし込んで楽しんで読んでみてください。 ページ数:272 判型:四六判
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