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かえるの哲学|アーノルド・ローベル
¥935
大人になった今もう一度出会いたい、 がまくんとかえるくんの50の言葉を集めました。 内気でのんびり屋のがまくんと、お人好しで行動派のかえるくん。 仲良しのふたりは、やさしく相手に語りかけ、失敗すれば励まし、ときに独りごちます。シンプルで何気ないのに心にしみる、そんな彼らの言葉を、シリーズ全20作のお話の中から50選んで一冊の本にしました。 ふたりのかえるのおかしくもあたたかい友情の日々を描いた「がまくんとかえるくん」シリーズは、1970年の『ふたりは ともだち』(日本語版は1972年 文化出版局より)刊行以来、世界中の子どもたちを楽しませてきたロングセラー。日本では長らく、小学2年生の国語の教科書に採用されている名作ですが、大人になって久しぶりに「がまくんとかえるくん」の言葉に触れ、子ども時代とは違う感動を覚える方も多いようです。 英語の原文と絵、そして作家の三木卓さんによる名訳で味わう「かえるの哲学」。巻末には、現代の読者たちに向けた三木さんからのメッセージも収録しています。文庫サイズで、いつもそばに置いておきたいデザイン。大切なひとへのプレゼントにも、ぜひどうぞ。 《Yoriメモ》 こっそりポケットやカバンに忍ばせておいて、心の中でいつまでも反芻していたい言葉を 移動時間中にでも見つけてほしいなと思います。 とっても懐かしいがまくんとかえるくん。小学生の頃は日本語のみしか載っていなかったので全く思いもしませんでしたが、あったかな翻訳に心が緩みます。 ページ数:112 判型:文庫判アジロ綴じ
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傷を愛せるか|宮地尚子
¥792
たとえ癒しがたい哀しみを抱えていても、傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷の周りをそっとなぞること。過去の傷から逃れられないとしても、好奇の目からは隠し、それでも恥じずに、傷とともにその後を生きつづけること―。バリ島の寺院で、ブエノスアイレスの郊外で、冬の金沢で。旅のなかで思索をめぐらせた、トラウマ研究の第一人者による深く沁みとおるエッセイ。 〈Yoriメモ〉 タイトルから来るイメージとは裏腹に、重すぎず軽すぎない、著者の日々や旅の記憶が丁寧に綴られていくエッセイです。 傷つけられた箇所は、傷跡として残ります。 それらを著者は、「これさえあれば大丈夫」という安易な対処ではなく、ひとつひとつ手元に掬い上げて、丁寧に気持ちを巡らせ、少しずつ話してくれます。 それは単に弱い自分を一瞬で強くしてくれたり慰めてくれるといった大きい強い言葉ではなく、 弱いままで生きることの強さを心から肯定してくれ、生き続けることを見守ってくれるような、そんな気持ちを与えてくれます。 傷と共に生きる私たちの心に、一筋の光のような文章がさらさらと心に沁み渡ります。 手元に置いて何度も何度も読み返したい一冊です。 ページ数:240 判型:文庫判
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転職ばっかりうまくなる|ひらいめぐみ
¥1,760
20代で転職6回。 「圧倒的成長」をしたくない人のための、ドタバタ明るい転職のすゝめ。 こんな会社ばっかりの世の中なんて終わってる--。 個人誌『おいしいが聞こえる』『踊るように寝て、眠るように食べる』が異例の売れ行きを見せるひらいめぐみ、書き下ろし最新作。 生涯年収やキャリアプランよりも大事にしたいことがある人、転職に悩む人、働き方に悩むすべての人たちに送ります。 〈Yoriメモ〉 たまごシールの話が出てきた時、たぶん人としてこの方のことを一生嫌いにはなれないんだろうなと思いました… 社会の理不尽さや奇妙さに出くわしながらも、不器用でまっすぐ走り抜ける彼女に、思わずエールを送りたくなってしまいます。 わたしは何度もこの言葉をお借りしていますが、 「働くことは生きること」だと思っています。 そして学生時代に、自分に向いている働き方が一発で見つかるなんてことは、絶対になくて。 辞める辞めないにせよ誰しもどこかしらのタイミングでもがくものだと思います。 違和感にどんどん鈍感になっていく日々を送っていては、自分が苦しい日々を送るか、若しくは周りの人を苦しめる日々を送ることに悲しいですがきっとなります。 彼女のこの全力体当たりの体験が、文章が、迷ったり塞ぎ込んだりしている人の元へ届きますように。 ページ数:224 判型:四六判
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世の中と足並みがそろわない|ふかわりょう
¥649
SOLD OUT
女性を下の名前で呼べない。「二子玉(にこたま)」と言いたくない。可愛げある「隙(すき)」が作れない。そして、この本のタイトルがやっぱり気に入らない――。世の中と折り合えない「不器用すぎる芸人」ふかわりょうが、日頃から抱く些細な違和感をタネに縦横無尽に持論を展開。ここで出会ったのも何かの縁。その独特なこだわりに呆れつつも、くすりと共感してしまう、歪(いびつ)で愉快なふかわワールドをご堪能あれ。 〈Yoriメモ〉 いつもイベントに出店していると、 色んな出店者さんやお客さんに出会います。 「ああ軽やかで爽やかだなあ」 「ああ謙虚で笑顔が素敵だなあ」 「ああおしゃれで可愛いなあ」 ああ…と思ってばかりな日もあるわけで。 いつもいつもではないけど、 変にこだわってしまう面倒なところや、 社会人として生きる人の大半ができることが 出来ないところ、ちょっと周りを「ん?」と 変な空気にさせてしまうところ。 そういった世の中とちょっと噛み合わない自分と、周りのキラキラした人とを比べて、 ほんの少し孤独を感じてしまう時があります。 そんなちょっと寂しい時にこの本を開くと、 ちょっと笑えて、ちょっと心がほぐれてきます。 ページ数:233 判型:文庫判
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泣きたい夜の甘味処|中山有香里
¥1,210
SOLD OUT
とある町に、ひっそりとたたずむ一軒の甘味処。熊と鮭が営むこのお店は、夜だけしか営業していません。 提供するのは温かいお茶と、甘いもの一品だけ。今夜も、疲れて泣きたい人々がこの店に迷い込みます。 夢をあきらめた夜、 愛する人を想う夜、 自分のことが嫌いになった夜。 ―そんな夜は、この店で涙を流してもいいんだよ。 主人公たちが知らない、もうひとつの視点から綴った描き下ろし52Pに加え、11のお菓子レシピがついています。 〈Yoriメモ〉 以前オンラインにアップした『疲れた人に夜食を届ける出前店』の第一弾です。 温かさに触れたいなと感じた時、ぜひこの本を開いてみてください。 ページ数:176 判型:A5判
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世界の絶景温泉&癒しのサウナ
¥2,090
夢のような空間でととのう、究極の癒し体験。 世界遺産を臨みながら温泉に浸かれる入浴施設、山深い聖地にある秘境温泉、湖のほとりにたたずむアートサウナなど……。雄大な自然が生み出したネイチャー温泉から最新鋭のサウナ施設まで、心身ともにほぐされる、癒しの温泉&サウナを世界各国から紹介します。コラムでは、温泉とサウナの歴史や世界のユニークなお風呂文化を特集。 読むだけで体があたたまる、お風呂好き必見の1冊です。 〈Yoriメモ〉 皆さんは旅に出る時に、 必ず立ち寄りたい場所はありますか? 私は本屋やコーヒー屋さんの他に、 必ず予定に入れ込むのがサウナです。 (あと動物園や水族館も好きで良く行く) 数年前サウナブームに軽い気持ちでのっかって みたらまんまとハマり、一時期週に3回以上 近くのスーパー銭湯に通っていました。 世界の美しさや文化を、今回はサウナや温泉を通して知ってみませんか。 判型:A5判変型 ページ数:192
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東京あたふた族|益田ミリ
¥1,760
あたふた族は、せわしない。 なにを隠そうわたしもその一員である。 デビュー直前までを描いた「上京物語」、 コロナ前と後の日常(朝日新聞連載「オトナになった女子たちへ」)、 「終電後」「のび太と遊んだ空き地」など味わい深い随筆作品… 3部構成で贈る、長編小説のようなエッセイ集。 大人気エッセイ『しあわせしりとり』から3年半、待望の刊行! *** *** *** わたしには掟があった。「見つけた不動産屋に絶対入る」という恐ろしい掟である。――「部屋探し」 自分を試してみたい気持ち。家族と離れたくない気持ち。行くか行かぬかずいぶん迷った末に出てきた東京だった。――「ひとり暮らし」 そしてわたしは夜を手にいれた。――「新しい自分に」 決戦の日がきた。管理人さん立ち会いのもとおじさんがうちに苦情を言いにくる日である。――「真夜中の事件」 第1章「上京物語」より *** *** *** ★☆★初版限定!「あたふた東京タワー」写真付!★☆★ 〈Yoriメモ〉 ふふっと思わず笑みが溢れてしまう著者のエッセイ。ページを開けば、慌ただしい日々の中に、ポツンとのんびりできる喫茶店が現れたかのような安心感。のんびりとした時間のお供にも、通勤中や休憩時間にフラッと読むのにもぴったりです。 ページ数:280 判型:四六判変形
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はみだす緑 黄昏の路上園芸|村田あやこ
¥1,760
SOLD OUT
鉢植えの背後には、人間ドラマがある。 言われてみれば、見たことある・・・・・・住人たちの路上にはみだす植物愛。 「路上園芸」それは暮らしの中で人と植物とが作り上げた、肩の力の抜けた緑の光景のこと。 路上園芸学会会長こと村田あやこ氏は、そんなゲリラ的園芸活動を愛で、見守ってきた。 その街中園芸を語る上で外せないのが、植物たちと同じくその地で根を張り生きる、市井の路上園芸家たちだ。 “路上にはみだす園芸家”たちの独自の世界観と、「静かに収まっていられるか」とばかりに鉢からはみだそうとする植物の生命力。 そのせめぎ合いは見ものである。 本書では、著者扮する黄昏時を迎えた主人公「たむら」の住む架空の街で繰り広げられる路上園芸に、独自のワードを当ててイラストとともに解説。 クセの強いキャラクターたちが、植物を支え、時に支えられ、翻弄されていく様子が愛おしい。 〈Yoriメモ〉 すごく地味で静かな本なのですが、なぜか心躍り、ページを捲る手が止まらない、愛おしく楽しい一冊。 実在しないけども、なんだか身に覚えのある光景を、ぜひぼんやり思い出しながら読んでみてください。 ページ数:160 判型:B6
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1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい|小沼理
¥1,980
日記を書くことは、日本で生きているゲイ男性の1人としての「アクティヴィズム」でもあった‒‒ 新型コロナウイルス、東京オリンピック、元首相銃撃事件。著しい社会変化があった3度の夏、それでも生活は続いていく。 迷い、怒り、喜び、苦しみ、考え、先へ向かう、注目のフリーランスライターによる3年間の日記。 私はエラー。この感覚は今も続く。「自分がかかわると事態は必ず悪い方へ進む」というイメージも、やっぱり消えない。でも、それで構わない。身につけてきた生き抜く術に愛着をもっているから、人生をやり直したいとは思わない。そう思えるところまではたどり着いた。今は社会の構造や風潮に問題があると知っていて、変えていきたいと思う。個人的な実感から構造を問う文学や映画、音楽の存在に励まされている。ひどいニュースを見るたび、いい加減にしてくれ、と怒りたくなる。その力で、先へ向かおうとすることはできる。足取りに自信がなくても、進みたい方向ははっきりわかっている。(本文より) 〈Yoriメモ〉 何気無い一文に感じ取れる著者の人柄。どんなことに関心があるのか、どんなことを大切にしているのか。1人の人の生活の記録を通して、人は一面ではなく、多面的な存在なんだなと改めて実感しました。 ひとつの事柄や肩書きでその人を表すことは不可能ではあるけれど、その多面性を伝え切るのが難しい今の世の中。 たくさんの言動が切り取られ、そこだけで判断されることが増えました。 それでも日記の中は自由です。自分が認める限り、どんな自分も自分でいられる、肯定も否定もない世界です。 自分の中にある色んな一面を記録しておける、心のシェルターだと思います。 あの時自分はどうだったかなあと振り返るきっかけにもなる一冊なので、自分ごとにも落とし込んで楽しんで読んでみてください。 ページ数:272 判型:四六判
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電車のなかで本を読む|島田潤一郎
¥1,760
SOLD OUT
良いと思うものだけを刊行してきた、ひとり出版社・夏葉社の代表が、 これまでに読んできたなかから、自分の体験をまじえつつ、珠玉の49冊を紹介します。 著者は、鬱屈としていた20代、すがるように本を読みました。本のなかには、自分と同じように、思い通りにいかない人生にもがいている人がいたり、自分の狭い考えを広げてくれる先達がいました。 本書は、高知新聞社「K+(ケープラス)」に連載された選りすぐりの寄稿文を加筆・修正し、さらに書き下ろしを3編加えました。 〈Yoriメモ〉 自分が良いなと思う本を読んでいる時は、いつも接してきている現実世界やSNS等のメディアの世界から、ゆっくり、遠く、確実に離れていく感覚があります。 植物のような長い時間軸に、自分の身を置いているような。 そして自分に栄養を与えて、少しずつ確実に豊かにさせていけているように感じられます。 島田さんのような、本を豊かな存在だと知っている人の文章は、優しい強さからくる安心感があり、本当にずっと読んでいたくなります。 皆さんの心に新しい、けどどこか懐かしい豊かさを運んでくれる一冊です。 ページ数:200 判型:四六判
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にっぽん全国おみやげおやつ|甲斐みのり
¥1,650
SOLD OUT
全国各地の魅力あるおやつを長年かけて見つけてきた著者が、お取り寄せやおみやげに最適な全47都道府県のおすすめ140品目以上を、一挙にご紹介します。 かわいいパッケージ集や、絵本のようなおやつなど、彩り豊かで心ときめくコーナーもたっぷり収録! 《Yoriメモ》 好きな人にたまらない、心躍らずにいられない、可愛いお菓子やそのパッケージがたくさん載っています。たまらん! 可愛いだけでなく、その地名を知る、または知ってもらう縁を繋ぐ役目をしっかり果たしている、多分ゆるキャラよりも働き者です。。 ページ数:127 判型:A5判
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へんしん不要|餅井アンナ
¥1,540
SOLD OUT
心も体も防御力低め、四季折々の不調にやられ、落ち込みがちな日々をつづり、宛先のない手紙を書き続けた二年間。書くことで見つけた、あたらしい景色と生きる自信。不安な時代に向き合う姿勢に、希望を感じる一冊。注目のライター餅井アンナ、初の単著です。 〈Yoriメモ〉 始まりはネガティブな理由かもしれませんが、自分で自分の道を選んで、社会が強いてきた道を選ばなかった著者にちょっと勇気をもらえます。 生きていく中で増えていく不安に、「そのままでいい」と光を灯してくれます。 ページ数:152 判型:B6変
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ポンコツなわたしで、生きていく。|いしかわゆき
¥1,650
SOLD OUT
「あれっ,わたしってポンコツ?」 そんな風に感じることが一瞬でもあれば,この本を手にとって読んでみてください。 本書は,朝も起きられない,約束の時間は守れない,学生時代のアルバイトでは失敗ばかり,就職はしてみたものの「やりたくない」ことが多すぎて続かない,そんなポンコツな著者によるポンコツのための生存戦略です。 『書く習慣~自分と人生が変わるいちばん大切な文章力~』(クロスメディア・パブリッシング)で人気の著者が,就職,転職,そしてフリーランスとして独立する過程において,この生きづらい世界を,「いい感じ」に泳げるようになるまでに行ってきたこと,考えてきたことを余すことなくお伝えします。 いま働いている会社を辞めてフリーランスに……でもほんとに大丈夫? と悩んでいる方も,自分はなぜ人と同じようにできないのだろう,このまま働いていてもいいのかしらん? と悩んでいる方も,きっと「いい感じ」の生き方がみつかる,イラスト満載ゆるふわ人生エッセイです。 〈Yoriメモ〉 わたし自身も共感しまくって救いを求めて著者のnoteを見漁っていました… 誰かが作った一つの形にこだわって生きていくなんて勿体無い。いろんな生き方を知れば、自分の人生の選択肢が増え、生きやすくなります。 著者のことをそのまま真似するのも勿論良いですし、この本をきっかけに、他者や会社との適切な距離感が見つめ直すのもすごく良いと思います。 ポンコツな自分を許せないという方の、肩の力を抜いてくれる一冊です。 ページ数:232 判型:四六判
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コジコジにきいてみた。モヤモヤ問答集
¥1,100
「勉強しないとダメですか?」「カッコよくなりたい」「死んだらどうなるの?」みんながモヤモヤする100の問いにコジコジが答えます。想像のはるか上をゆく回答の数々に驚き、笑い、ときに立ち止まってしまう。さくらももこさんが大切にしたコジコジのエッセンスを凝縮した1冊です。 さくらももこさんと親交のあった哲学者・土屋賢二さんの解説つき。 東京・立川のPLAY! MUSEUMで開催の「コジコジ万博」(2022年4月23日から7月10日)にあわせて刊行するポケットブックです。 http://bluesheep.jp/ さくら ももこ(著/文 | イラスト)永岡 綾(編集)奥山 千尋(編集) 《Yoriメモ》 拍子抜けしてしまう言葉ばかりで、私たち人間は笑っちゃうくらい考えこんでしまう生き物なんだなあと気付かされます… コジコジの言葉に笑ったりスッキリさせられて、読んだ後忘れてしまっても、いつか何かあった時、きっとどこかで思い出して助けてくれる言葉がたくさんのっています。 小さいサイズの本なのでどこにでも忍ばせておけますよ。 ページ数:112 判型:A6
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死ぬまで生きる日記|土門蘭
¥2,090
SOLD OUT
生きづらさを抱えるすべての人に。 「楽しい」や「嬉しい」、「おもしろい」といった感情はちゃんと味わえる。それなのに、「死にたい」と思うのはなぜだろう? カウンセラーや周囲との対話を通して、ままならない自己を掘り進めた記録。 〈Yoriメモ〉 文筆家である土門蘭さんのウェブ連載を書籍化。 カウンセラーさんとの対話を通して、自己理解を深めていく土門さん。私自身喉がギュッとなるような、泣きそうになるような、祈るような気持ちでページを巡り続けてしまいました。 ずっと蓋をして見て見ぬ振りしていた、自分の中にある寂しさ不安、焦りや苦しみに、他者と共にひとつずつ知って向き合い、受け入れていく。 2年間を記録したこの一冊が、日常に生きづらさ・違和感を感じたり、自分に振り回されていると感じるすべての人に届きますように。 ページ数:264 判型:四六判
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文にあたる|牟田都子
¥1,760
SOLD OUT
人気校正者が、書物への止まらない想い、言葉との向き合い方、仕事に取り組む意識について——思いのたけを綴った初めての本。 -------------------------------------- 〈本を読む仕事〉という天職に出会って10年と少し。 無類の本読みでもある校正者・牟田都子は、今日も校正ゲラをくり返し読み込み、書店や図書館をぐるぐる巡り、丹念に資料と向き合う。 1冊の本ができあがるまでに大きな役割を担う校正・校閲の仕事とは? 知られざる校正者の本の読み方、つきあい方。 〈Yoriメモ〉 校閲者である牟田さんの日々の想いを綴った一冊。 柔らかだけどまっすぐな文章、言葉や文章に向き合う牟田さんの熱量。静かに心に沁みて、より良い時間を与えてくれます。 本に関わる人の想いに触れることで、また一層読書が好きになります。 ページ数:256 判型:四六判
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君は君の人生の主役になれ|鳥羽和久
¥968
SOLD OUT
学校や親が重くてしんどい人へ。先生・友達・家族、そして、勉強・恋愛・お金…。いま悩める十代に必要なのは、君自身が紡ぐ哲学だ。 〈Yoriメモ〉 私はもう学生ではありませんが、この本は、周囲の圧に負けて戸惑いを隠したり、悲しみや怒りや苦しみを押し殺していたあの頃の自分の気持ちを整理して、宙ぶらりんだった自分の手を繋いでくれるような気持ちにさせてくれる一冊でした。 若者が1人出来ることなんて世の中本当に限られているし、自分の個を圧倒したり捻じ曲げてしまう社会に恐れ慄いてしまうかもしれません。 でも、「今見えるものが全てじゃない」と寄り添ってくれる存在は、きっと自分を強くさせ、自分の居場所を作り守る力を与えてくれます。 ページ数:256 判型:新書判
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水上バス浅草行き|岡本真帆
¥1,870
SOLD OUT
〈Yoriメモ〉 短歌初心者を置いて行かない、とても親しみやすさのある岡本さんの歌集。 一首一首少し思いを馳せてみると、爽やかで温かくて、それでいてちょっと切なくてキュンとしてしまうような情景が浮かび上がります。きっと思わず微笑んでしまいますよ。 ぜひ皆さんの何気ない日常を掬い上げるようにページをめくってみてください。 ページ数:168 判型:B6変形
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なるべく働きたくない人のためのお金の話
¥1,540
『年収90万円で東京ハッピーライフ』(4刷3万部)著者の、2年ぶり最新刊!! 無理はよくない。弱い私たちの「生存戦略」。 著者が隠居生活の中で、お金と人生についてゼロから考えた記録。将来に不安や心配を感じる人へ向けた、もっと楽に生きるための考え方がこの1冊に詰まっています。 巻末対談:鶴見済×大原扁理「豊かさって何だろう?」 〈Yoriメモ〉 出店先に置いてあると、かなり高確率でお客さんが声に出して読んでしまうこのタイトル。 皆さんの「出来ることならそうしてたいよ」という心の声とともに聞こえてきます。 お金の不安ってなんでいつも付きまとってくるのかなって私もよく考えますが、やっぱり「自分の軸」をしっかり持っていないと平均や周囲の意見に振り回されて、どれだけあっても満たされないからなんだと思います。 この本は隠居生活をしろ!というお話では無く、自分にとっての最適解を見つけるためのきっかけになる一冊だと思うので、"自分の生き方"を選択する勇気が欲しい人にぜひ読んでもらいたいです。 ページ数:192 判型:四六判
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疲れた人に夜食を届ける出前店 |中山有香里
¥1,210
SOLD OUT
泣きたい夜の甘味処中山有香里第二弾。46の夜食レシピと描き下ろしP20 『泣きたい夜の甘味処』で第9回料理レシピ本大賞コミック賞を受賞した著者の「癒しレシピシリーズ」第二弾。鮭茶漬け、ハムエッグ丼、ポトフ、マカロニグラタン、肉うどんなどたっぷり46のレシピつき。 とある町の片隅で、クマがはじめた夜食の出前店。従業員はサケ、ゴリラ、ネコ。 物語が進むにつれ、怖そうだけど心優しき魔王、かわいいけど粗暴な天使、引きこもりの吉村、甘いもの好きな部長などが加わって…。 いつも頑張っているあなたが、温かいごはんを食べてこの1週間を乗り越えられますように。 〈Yoriメモ〉 こんな人?(クマ?)いてくれたら良いのにと思うのと同じくらい、こんな人でありたいなあと思う気持ち。 どんなに元気そうだったり幸せそうだったりする人にも、その人なりの大小の地獄を抱えている者です。疲れて心も身体もいっぱいいっぱいな時、拠り所になってくれるあたたかい一冊です。 ページ数:176 判型:A5判
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透明人間さよなら
¥880
----- "ゲイに生まれて嫌だなと思う瞬間は、自分が発した言葉で大切な人をこの世からいないことにしてしまう瞬間だ。あえて過激な言葉で表現すると、自分の恋人を自分の手で殺す瞬間だ。同棲しているのに一人暮らしだと嘘をつく時、彼のことをただの友達だと説明する時、僕はこれまでゲイとして生きてきて何回も恋人を殺したし、ゲイである自分自身を殺してきた。言葉で。自分を守るために発した言葉がブーメランみたいに返ってきて結果的に自分を傷つけるという何とも滑稽なループの中で生きてきたと思う。"(「はじめに」より) ----- ゲイとして生きる本屋メガホン店主が、これまで感じてきた違和感やなぜ本屋を開業しようと思ったか等について書いたZINEです。他人からの一方的な発言や自らの無意識の言動によって、透明人間のようにないものとされてきたゲイとしての自分自身や恋人を、書くことで取り返すことを本書では試みました。 「小さな声を大きく届ける」第一歩として、まずはマイノリティとして生きる自分自身の小さな声に耳を傾け、それをZINEとして綴じることで本屋としてのコンセプトを読んで理解できるものになればと思っています。 〈Yoriメモ〉 個人的に本書の中に登場するバレンタインのチョコのお話に、とても温かい気持ちにさせていただきました。 本屋メガホンさんがZINEで綴られるお話は、当事者である方や、小さな声に今まで気づくことが出来なかった人に届くことはもちろん、何かしらの理由で、どこか自分を偽ってきたなと思う人への心にも届いて、響くと思います。 簡単な話じゃないのは百も承知ですが、 "こうあるべき"なんて世の中には絶対になくて、でも絶対解が無いなりにも、このZINEのようなきっかけを拾い集めて、考え続けていくことが、 今よりほんの少しでも、より多くの人にとって居心地のいい社会を作っていくきっかけが生まれるんじゃないかとわたしは思います。 本当の自分の居場所は?と悩む全ての透明人間さんに、居場所を作ってくれる一冊です。 ページ数:24 判型:138mm×128mm(目玉クリップ綴じ)
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途上の旅|若菜晃子
¥1,760
SOLD OUT
人間は常に自然のただなかにいる。 そしてそのことをいつも忘れてしまう。 私はそれを全身で感じるために、旅に出ているのかもしれない。(本文より) 登山の専門出版社の編集者を経て、文筆家として活躍する著者の旅の随筆集第2弾。様々な国の旅の記憶や広がる思考を、読者が体感できるような、濃やかで静謐な文章で綴る。旅先はカナダやモロッコ、ネパール、チリなど。前作『旅の断片』は第5回斎藤茂太賞を受賞。 〈Yoriメモ〉 これを読んで最初に出てきた気持ちが、「朗読会とかで読んで欲しい1冊だ」でした。ページを捲るたびに、その時その時の情景が、心に沁みてくるのが肌感覚で伝わってきます。 旅のエッセイではありますが、遠い大地に思いを馳せることはもちろん、自分の近くにある自然や街並みなど、普段見過ごしていた美しさを再発見するきっかけをもらえそうな一冊です。 ページ数:320 サイズ:175*115mm
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長い旅の途上|星野道夫
¥858
SOLD OUT
きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ。1996年、カムチャツカで熊に襲われて世を去った著者が残した、最後のメッセージ。過酷な自然に生きる人間や動植物、そして極北の大地に注がれたまなざし。人生の豊かさとは、人間の幸とは、いま改めて我々に問いかける静かな声がここにある。 〈Yoriメモ〉 ネットで検索すればたくさん出てくる大自然の画像。 聳え立つ山脈やクジラのジャンプ、オーロラなど、画面上では何度も見たことがあるはずなのに、どこか絵空事のようで、一度も現実に存在していると思い切ることが出来ていなかったように思います。 著者の文章や写真に触れると、そういう自分の大自然に対する霧がかったイメージからみるみる解放されて、心に豊かさをもたらしてくれます。 自然が作る時間軸に身を任せてみると、自分の未来に対する不安や過去に対する執着が次第に薄れていくので、今悩みを抱えている人は、ちょっと休憩する気持ちでこちらを読んでみるのをおすすめします。 ページ数:299 判型:文庫判
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せいいっぱいの悪口|堀 静香
¥1,870
SOLD OUT
今日生きていることも、昨日生きていたことも全部本当。明日生きたいことも本当。今がすべてで、いやそんなはずはない。適当で怠惰であなたが好きで、自分がずっと許せない。事故が怖い。病気が怖い。何が起こるか分からないから五年後が怖い。二十年後はもっと怖い。今がずっといい。でも今が信じられない。なのに、今しかない。晴れていて、風が強くて、花粉がすごい。くしゃみが出る。(本文より) --詩人・堀静香による、生活の記録。ほかの誰でもないわたしが今生きていることの、まるごとすべて。 2019年秋の文学フリマ東京で発売後、評判が評判を呼び、増刷を重ね、個人誌にも関わらず1,000部完売したZINE『せいいっぱいの悪口』。 本書は、同ZINEに大幅な新規原稿と加筆・修正を加えたものになります。 百万年書房の新レーベル「暮らし」、第1弾。 〈Yoriメモ〉 自分の記憶や実体験ではないのに、自分の過去の記憶が切実に迫ってくるエッセイ。 きっと切り取っている部分は長い人生の一瞬一瞬の感情の起伏。だけどだからこそ美しく、喉の奥をキュッとさせる文章です。 自分の絶望やどうしようもなさや寂しさは自分自身でしか持ち得ないけれど、ページを捲るたびに、自分以外の人もまた別の絶望を抱えて、同じ世の中を生きているんだなあとじんわり感じることができる一冊です。 ページ数:224 判型:四六判変形
古物商許可:
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愛知県公安委員会 第542652304300号