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1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい|小沼理

¥1,980 税込

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日記を書くことは、日本で生きているゲイ男性の1人としての「アクティヴィズム」でもあった‒‒

新型コロナウイルス、東京オリンピック、元首相銃撃事件。著しい社会変化があった3度の夏、それでも生活は続いていく。
迷い、怒り、喜び、苦しみ、考え、先へ向かう、注目のフリーランスライターによる3年間の日記。

 私はエラー。この感覚は今も続く。「自分がかかわると事態は必ず悪い方へ進む」というイメージも、やっぱり消えない。でも、それで構わない。身につけてきた生き抜く術に愛着をもっているから、人生をやり直したいとは思わない。そう思えるところまではたどり着いた。今は社会の構造や風潮に問題があると知っていて、変えていきたいと思う。個人的な実感から構造を問う文学や映画、音楽の存在に励まされている。ひどいニュースを見るたび、いい加減にしてくれ、と怒りたくなる。その力で、先へ向かおうとすることはできる。足取りに自信がなくても、進みたい方向ははっきりわかっている。(本文より)

〈Yoriメモ〉
何気無い一文に感じ取れる著者の人柄。どんなことに関心があるのか、どんなことを大切にしているのか。1人の人の生活の記録を通して、人は一面ではなく、多面的な存在なんだなと改めて実感しました。

ひとつの事柄や肩書きでその人を表すことは不可能ではあるけれど、その多面性を伝え切るのが難しい今の世の中。
たくさんの言動が切り取られ、そこだけで判断されることが増えました。
それでも日記の中は自由です。自分が認める限り、どんな自分も自分でいられる、肯定も否定もない世界です。
自分の中にある色んな一面を記録しておける、心のシェルターだと思います。

あの時自分はどうだったかなあと振り返るきっかけにもなる一冊なので、自分ごとにも落とし込んで楽しんで読んでみてください。

ページ数:272
判型:四六判

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